魚津水族館 UOZU AQUARIUM

調査研究活動

小矢部川水系の用水路で捕獲されたナイルティラピア

 ナイルティラピア Oreochromis niloticus(以下,ティラピアと略称)はスズキ目カワスズメ科に属し,アフリカ大陸西部,タンガニーカ湖以北のナイル川水系,イスラエルのヤコン川が原産の淡水魚である.富山県への最初の導入は 1978 年で,1991 年には年に 10tを生産している.

 2020 年 10 月に高岡市内の用水路でマハゼ釣りをしていた釣り人がティラピアを釣り上げ,その知人の2015 年魚津水族館サポーターから魚津水族館に情報提供があった.現地調査を行ったところ,過去に魚津水族館で報告している福岡町の養殖場(赤丸温泉養殖場)の排水路であった.過去の報告から 30 年余りが経過しているため,今回のティラピアが確認された現地の状況について報告する.

著者名不破光大・稲村 修(魚津水族館)
題名小矢部川水系の用水路で捕獲されたナイルティラピア
雑誌名魚津水族博物館年報 第32号 詳しくはこちら